マライア
マライアというプログレッシヴな音楽集団が居た。
詳しくは、どなたかが書いた以下のにある。
http://www.asahi-net.or.jp/~XG6Y-WTNB/mariah.1.html
メンバーには、解散した後にスピッツやプリンセス・プリンセスを手掛けた笹路正徳氏等が在籍していた。
このグループは、当時長戸大幸氏が設立したビーイングに集まってきた凄腕のミュージシャンやアレンジャーの集団だ。
ビーイングは、音楽のプロ集団というイメージが強いが、おそらく、このチームがその先駆けだと思う。
その後もDIMENSION、Sensation等、ミュージシャンの凄腕を長戸大幸氏がまとめ、プロデュースしていくスタイル。
そして、ビーイングとは、「人の裏に道あり」的な。
世の中で売れているものがあれば、そうでは無いものをやる。
マライアの発足した当時は松田聖子氏等が活躍し始めた時代。アイドル全盛だったからこそ、このような通向けの音楽をやる。
そういうスタイルは勇気が無いと出来ないが、しかし音楽の制作なら、どこにも負けないぞ、という信念を感じる。
80年代の日本の音楽産業は転換期
ビーイングというレコード会社がある。
いや、正確には音源制作会社というべきか。
日本のプロデューサーでは希有な存在の長戸大幸氏が1978年に立ち上げた会社。
元々は、レコード会社の機能であるディストリビューターを持たず、いや、レーベルすらも88年まではなくて、レコード等の原盤を作っている会社だった。
80年代の日本の音楽産業は転換期で、レコードやCDは売れてなかった。
その時代において、長戸大幸氏率いるビーイングは、どこよりも早く、安く、カッコいい音源を提供する、という信念で、レコード会社に音源を供給し続けた。
そして、様々なアーティストの制作を、長戸大幸氏が自ら陣頭指揮をして、進めていた。
80年代から、蒼々たるメンバーだった。
米国に進出したハードロックのLOUDNESS、今もなお健在のシンガー浜田麻里、夏バンドのTUBE、そして日本一の売り上げを誇るB'z等。
この会社と創業者の長戸大幸氏のビジネスモデルを研究していきたいと思う。
(続く)