80年代の日本の音楽産業は転換期
ビーイングというレコード会社がある。
いや、正確には音源制作会社というべきか。
日本のプロデューサーでは希有な存在の長戸大幸氏が1978年に立ち上げた会社。
元々は、レコード会社の機能であるディストリビューターを持たず、いや、レーベルすらも88年まではなくて、レコード等の原盤を作っている会社だった。
80年代の日本の音楽産業は転換期で、レコードやCDは売れてなかった。
その時代において、長戸大幸氏率いるビーイングは、どこよりも早く、安く、カッコいい音源を提供する、という信念で、レコード会社に音源を供給し続けた。
そして、様々なアーティストの制作を、長戸大幸氏が自ら陣頭指揮をして、進めていた。
80年代から、蒼々たるメンバーだった。
米国に進出したハードロックのLOUDNESS、今もなお健在のシンガー浜田麻里、夏バンドのTUBE、そして日本一の売り上げを誇るB'z等。
この会社と創業者の長戸大幸氏のビジネスモデルを研究していきたいと思う。
(続く)